スイスを拠点に美術史家、キュレーターとして活動するファビエンヌ・エグルホファー(Fabienne Eggelhöfer)と、本屋であり現在は精神科施設のソーシャルワーカーとして働くモニカ・ルッツ(Monica Lutz)による編集で制作された作品集。撮影はスイス人フォトグラファー、ロルフ・ジーゲンターラー(Rolf Siegenthaler)が担当。ヨーロッパスタイルのボーリング、通称「ケーゲルン」は、一般的に見られるボーリングよりもレーンが小さく、元来よりリラックスしてプレイすることが出来ると言われており、一般に人気のスポーツとして愛されてきた。しかし現在、スイスでそのアクティビティの存在が消えようとしており、その流れでケーゲルン場の存続も危ぶまれている。作家たちはこの状況を憂慮し一冊の作品に纏めるべく数え切れないほどのケーゲルン場を渡り歩いた。人を写さず真っ正面から撮影したその風景は、見るものを直接的にそのイメージへと引きつける不思議な魅力を持つ。スイス人ライター、ペドロ・レンツ(Pedro Lenz)のテキストを収録。“Kegeln” is the European way of Bowling, with smaller alleys and basically more comfortable and relaxed. Together with the photographer Rolf Siegenthaler, the editors Fabienne Eggelhöfer and Monica Lutz (first book: Die schönsten Tea Rooms der Schweiz, Edition Patrick Frey, 2004) have published a wonderful, aesthetical journey through Switzerlands Kegelbahnen. Having enjoyed a general popularity for many years, the Kegelsport is teetering on the edge of extinction in Switzerland...